ごあいさつ

代表取締役社長

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 当社グループを取り巻く事業環境は、企業収益は総じてみれば改善し、個人消費は持ち直しの動きがみられるものの、雇用環境の変化に加え、円安や物価上昇の影響もあり、緩やかな回復となりました。また、少子高齢化、国際情勢等の影響により、先行き不透明な状況が続くものと予想されます。

 このような状況の中、中期経営計画「D2プラン(2025~2027年度)」では、「新たなグループ経営推進体制のもと、長期ビジョン実現に向け、空港アクセス強化を推進するとともに、外部環境変化への耐性強化を目指す」を中期経営目標として掲げております。

 成田空港輸送を担う事業者として、観光先進国等の実現に向けた成田空港の機能強化に伴い拡大が見込まれる空港輸送需要を確実に捉えるべく、輸送力増強への準備を推進いたします。また、将来的な事業ポートフォリオの最適化や不動産事業の強化、事業エリアで進行中の開発・まちづくり事業の推進等により、長期的な成長を見据えつつ、短・中期的にも安定して利益を創出・増加させ、お客様をはじめとしたあらゆるステークホルダーへ持続的に価値を提供してまいります。

 また、グループ長期経営課題として、基本的かつ永続的ニーズである安全・安心を根幹とした上で、ビジョン実現に向けた方向性となる①日々の暮らし、②観光振興、③空港輸送、また、基盤整備として④ガバナンス、⑤人材を掲げ、京成グループの事業エリアのみなさまとの共創、及び、日本の玄関口、成田空港の機能強化への寄与を通じ、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

 当社グループは、グループ経営理念に基づき、「安全・安心」と、お客様に喜ばれる商品・サービスを提供し、沿線を中心とする地域の発展に寄与してまいります。また、コンプライアンス・リスク管理体制を充実させ、内部統制システムの強化に努めるとともに、常に自然環境との調和に配慮するなど、企業の社会的責任の遂行に取り組んでまいります。さらに、お客様第一主義を徹底し、「BMK(ベストマナー向上)推進運動」を浸透させ、選ばれる京成グループを構築してまいります。

これからも京成グループに、是非、ご期待ください。

代表取締役社長 天野貴夫