RAILWAY
鉄道事業
鉄道事業は、お客様へ『輸送』とそれに付随する様々なサービスを提供するうえで、「安全性」・「快適性」・「迅速性」などを追求していくことが最大の使命になります。当社の路線は、京成上野駅から成田空港駅を結ぶ京成本線をはじめ、成田スカイアクセス線・押上線・金町線・千葉線・千原線・東成田線の7路線からなり、東京都東部及び千葉県北西部を主たる事業エリアとして、全152.3kmで営業しております。そして、スカイライナーに代表される成田空港へのアクセス、及び沿線の方々の足として重要な役割を果たし、1日あたり約122万人※のお客様にご利用いただいております。沿線のお客様、また空港アクセスとしてご利用くださるお客様に喜ばれるサービスを提供すべく、魅力ある鉄道づくりに努めています。
※1日あたり乗降人員
成田空港輸送
2010年に開業した「成田スカイアクセス」は、京成高砂駅から北総線の終点である印旛日本医大駅を経て、成田空港までを結ぶ全長51.4kmのルートです。成田スカイアクセスを通る有料特急スカイライナーは、最高時速160キロの運転により、日暮里駅から空港第2ビル駅までを最速36分で結んでいます。これにより、世界の主要空港と比べても遜色のない空港アクセスを実現しています。
インバウンドの取り組み
訪日外国人のお客様にスカイライナーをご利用いただくため、世界各地の旅行代理店での発売拠点の拡大を進めています。また、スカイライナーと東京メトロ、都営地下鉄、タクシーなど各種交通機関や、東京タワー入場券を組み合わせるなど、訪日外国人のニーズにマッチする商品を企画・発売しています。
このほか、海外現地で主流となっている決済手段の拡充や、LCC航空機内、LCC就航地方都市への発売拠点の拡大など、様々な手法により、インバウンド需要の取り込みを強化しています。
海外プロモーションの強化
①海外旅行博への出展
海外各国で開催される旅行博覧会に出展し、スカイライナーによる空港アクセスの利便性や当社沿線観光スポットなどの魅力を発信しています。
②海外企業とのコラボレーション
韓国の空港鉄道や台湾の桃園メトロと相互連携のための合意書を締結し、企画乗車券の発売など、共同施策による認知度向上を図っています。
訪日外国人受入体制の強化
初めて当社を利用されるお客様でも不安なく快適にご利用頂くために、訪日外国人の受入れ体制の強化、コミュニケーション向上策にも注力しています。
①外国人向けインフォメーションセンターの設置
訪日観光の拠点となる空港第2ビル駅と成田空港駅に「SKYLINER & KEISEI INFORMATION CENTER」を設置しています。英語・中国語など多言語に対応しており、訪日外国人のお客様を対象とした企画乗車券の発売や観光スポットのご案内等を行っています。
②お客様ご案内用タブレット・携帯型自動音声翻訳機の導入
「お客様ご案内用タブレット」を全駅に導入しています。タブレットには地図・乗換検索・筆談のほか、多言語音声翻訳アプリ等を搭載しており、約30言語に対応しております。また、「POKETALK ポケトーク」を全駅に導入し、よりスムーズなご案内が可能となりました。
沿線地域振興・地域との共生
空港輸送への投資を拡大し、成田空港輸送の機能強化を図る一方、京成グループ全体で、地域振興に貢献しています。
人口減少と少子高齢化の流れのなか、将来を見据え、定住人口の確保や交流人口の拡大を目指し、沿線自治体をはじめ、沿線の企業や学校、ゆかりのある作品等と連携し、地域の賑わいを創出することで一層の沿線活性化に努めています。
①地域とのコラボレーション企画
都内エリアでは、葛飾区と連携した四ツ木駅でのアニメ「キャプテン翼」とのコラボレーション企画など、地元ゆかりのアニメや映画を活用し、駅を中心とした賑わい創出に取り組んでいます。
また、千葉エリアでは、成田市と連携した成田開運きっぷ、なりたうなチケの発売や、佐倉市との連携企画「桜に染まるまち、佐倉」キャンペーンなど、まちと駅が一体となり、地域一帯で旅客誘致に取り組んでいます。
そのほか、タカラトミーや千葉ロッテマリーンズ、中山競馬場など様々な沿線企業と連携し、旅客誘致に取り組んでいます。
②地域貢献活動
(1)地産地消の取り組み
CO2排出量の削減と食品ロス削減の貢献に向けて、規格外野菜を含む千葉県産の農産物を鉄道の貨客混載で輸送し、京成グループのレストランで活用する取り組みを行っております。
(2)産学連携
事業エリアの魅力向上や文化・観光の振興、教育・研究の復興などにより、地域社会の発展に貢献することを目的として、地域の大学と産学連携による、企画や商品開発、沿線の魅力発信をテーマとした授業等を行っています。
一例としては、東京藝術大学と連携した旧博物館動物園駅のリニューアルイベントや、和洋女子大学と連携した駅トイレのリニューアル、コラボグッズの作成などを行っています。