SPECIAL CONTENTS
車両技術係に聞いた
現場で働く魅力とは
PROLOGUE
京成電鉄では毎日約500両の車両が稼働している。
その車両を1両1両整備して、安全にお客様を目的地までお運びする
影の立役者が車両技術係である。
今回はバルブを取扱う電機職場の所属員に仕事の魅力を聞いた。
MEMBER
今 和広 Kon Kazuhiro
車両部 電機職場 助役(当時)
現在:車両部 艤装職場長
毛見 信幸 Kemi Nobuyuki
2018年3月 車両部 電機職場 技術係(当時)
神原 京子 Kanbara Kyoko
車両部 電機職場 技術係(当時)
現在:車両部 宗吾仕業検査職場 技術係
藤本 千尋 Fujimoto Chihiro
車両部 電機職場 技術係
山本 大翔 Yamamoto Taiga
車両部 電機職場 技術係
Episode
現在の役割
「私は高校の機械科を卒業後に入社し、長らく車両整備に携わってきました。車両現場の中でも、私が管轄する電機職場、通称“バルブ屋”では車両の各部に取り付けられているバルブの整備を行っています。班員が効率よく仕事が出来るよう、部材や工具の手配を行うなど潤滑油的な役割を担っています」
「艤装、電機、仕立検査の職場で定年まで勤め、現在は再雇用社員として所属しています。毎日確実な点検・整備を実施する中で、若手社員を中心に私のこれまで培ってきた経験と知識を伝えています」
「興味のあった技術の仕事に挑戦したいという思いで、以前勤めていた製造会社から2019 年に転職してきました。膨大な部品を扱うこの職場ではまだ新人同然ですが、次の整備までトラブルなく動くように正確な作業を心掛けています」
「工業大学を卒業後に就いた仕事はスポーツインストラクターでしたが、結婚・出産を経て、“乗り物好きの子どもたちに誇れる仕事がしたい!”という気持ちがあったため、2019年に中途採用で入社し、神原さんとは同期になります。この世界に飛び込み、まだまだ日は浅いですが自分が行う作業の先にあるお客様を考え、日々仕事に励んでいます」
「工業高校を卒業後、沿線に住んでいたこともあり、親近感のあった京成電鉄を志望しました。ネジ一本の締め忘れでも大きな事故につながる可能性があることを強く認識し、ミスのない確実な作業を行うよう心がけています」
Episode
車両職場で働く魅力
「車両整備とひと口に言っても扱う業務内容は幅広いものがあり、社内の部署を異動しながら技術を身につけることができるのは、大きな魅力だと思います。第三班は班員が同じ部屋で作業するという環境面も手伝って、気軽に相談もしやすくチームとしての一体感があるのがよいですね」
「直接お客様と接することのない私たちの職場ですが、当たり前のように定刻運行されている輸送サービスの一端を担っているというやりがいを、十分に感じられる点が魅力です。旧来の車両から新型車両、そしてスカイライナーまでひとつの工場で扱っており、幅広い車両に触れることが出来るのも特徴的だと思います」
「整備に関わった車両が、実際にお客様を運んでいる姿を目の当たりにすると感動します。未経験なので入社当初は付いていけるか不安もありましたが、些細な質問にも先輩社員が快く答えてくれますし、安心して働くことが出来る職場環境も魅力だなと感じています」
「純粋に仕事が楽しいと日々感じており、得難い環境だなと思っています。自分が狙ったとおりにバルブが動くと気持ちいいです。キッズフェスタなどを通じてお客様と触れ合う機会もありますし、子どもたちに私が働いている職場を見せたこともありました。私の家庭状況にも配慮いただき、子育て中でも働きやすい職場だと思います」
「普段乗っている車両の裏側を知ることができるのは、電車が好きな方にとっては何よりの魅力ではないでしょうか。バルブの専門家であるベテランの技術者に整備のいろはを教えていただくことができますし、他の班の社員と交流する中で担当作業以外の知識を身につけることも可能です」
Episode
今後の目標と志望学生へのメッセージ
「引き続き車両故障が起きないよう、胸を張れる仕事をしていくことはもちろんですが、班を見守る立場として感染症予防に注意を払うよう呼び掛けるなど、チームを支えられる存在でありつづけることが私の目標です。仕事に応じた各種資格の取得も可能ですので、技術的な好奇心のある方の応募をお待ちしています」
「残りの在籍期間も数年ですが、接する若手社員には仕事の楽しさ、面白さをできるだけ伝えていきたいです。車両の進化に合わせて部材も精度が高くなり、皆様が思うほど整備の仕事に関するハードルは高くないと思います。ぜひ私たちと一緒に、明日の安定輸送を支えていきましょう」
「知識と経験を積み、信頼される整備のプロフェッショナルになりたいです。部下の意見を大切にする職場ですので、質問や新たな発想を言葉で伝えられる方は、技術の習得も早いと思いますよ」
「出来る仕事を確実に行っていくことがモットーです。沿線にお住まいの方も、入社すると利用者の立場から見ていたときと比べても地域への貢献度の高さを実感できると思います。まだまだ女性は少ないですが、女性が働きやすい職場環境も徐々に整備されているので、故障のない安全な車両を一緒につくっていきましょう」
「知識と技術を磨いて、最終的には車両全体のことが分かるようになりたいと思っています。向上心を持ち、元気に作業が出来る方の入社をお待ちしています」